『直木賞』と『山田風太郎』をダブル受賞した米澤穂信の同名小説を、黒沢清監督が映画化した作品です。
戦国時代の末期。戦国武将の荒木村重(本木雅弘)は、仕えていた織田信長の暴虐なやり方に反発し、堅固な居城の有岡城に立てこもる。裏切りを許さず城を織田軍に包囲され孤立無援となった城内で、村重は血気盛んな家臣たちを抑えつつ、妻・千代保(吉高由里子)のやさしさを心の支えに、城と家臣たちを守ろうと苦心していた。そんな折、城内で少年が殺害される事件が起こり、その後も不思議な事件がたて続けに起こる。城外には織田軍が、城内には裏切り者という状況に、村重の家臣たちの心は疑心暗鬼に陥る。追い詰められた村重は、信長の使者として訪れ、村重を説得する決死の役割の、天才軍師で友人である黒田官兵衛(菅田将暉)を牢に幽閉して、協力を仰ぐ。村重の抵抗の元は、信長の反抗する人々を無残に殺戮する戦法と、人を生かしながら使う村重やさしい気持ちとが合わないせいだったのだ。その事柄のため、信長に反抗する一向宗を信じる雑賀衆の雑賀下針(柄本佑)などが村重のもとに駆けつけたのだった。そのことを知る官兵衛は、囚われの身で村重に協力し事件の解決の手助けをする。そして判明した事件の真相とは・・・。
黒沢清監督が初めて挑む時代劇の作品は、推理劇を中心にした時代劇です。140分を超える長編に、時代劇の様式美を描写しながら今風の推理劇を描いていくのです。ただ、時代劇の様式美に重きを置きながらの展開に、推理劇の面白さは薄いのです。
ぼくのチケット代は、2200円出してもいい作品でした。
星印は、3ッ差し上げます。
“映画評論家ではない”衛藤賢史先生が「観客目線でこの映画をどう見たか?」をお話するコーナーです。
星:観客目線で「映画の質」を5点満点で評価
チケット代:観客目線で「エンターテインメント性、楽しめるか?」を評価(1,800円を基準に500円から3,000円)
【衛藤賢史プロフィール】
えとうけんし・1941年生まれ・杵築市出身
別府大学名誉教授
専門:芸術学(映像・演劇)映画史
好きな作家:司馬遼太郎/田中芳樹
趣味:読書/麻雀/スポーツ鑑賞/運動
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