今日のゲストは、株式会社リモート 代表取締役社長 宇都宮茂夫さんでした。

平成１２年創業の株式会社リモートは別府市でコンピュータシステムおよび関連製品の営業・マーケティング業務を行っています。

また牛の出産時期を遠隔監視できるシステム「牛温恵」（ぎゅうおんけい）などの繁殖農家向けの機器の開発販売も行っています。

平成１９年に特許取得、販売を開始した「牛温恵」は、牛の分娩を予知し、分娩のおよそ２４時間前に繁殖農家にメールで通知する画期的なシステムです。

牛の分娩予定日の一週間前から牛の体内に体温センサーを入れると、センサーが５分おきに0.1度刻みの体温を計測し、体調を管理します。

いよいよ出産という２４時間前に畜産農家さんへ通知されるので、従来の人海戦術での２４時間体制での監視による畜産農家の方の身体的な負担がぐっと軽減されるだけでなく、分娩の見逃しが無くなり、分娩事故も激減します。

実際に導入されている農家の方々からは、牛温恵なしではやっていけない、という声をいただくそうです。

この牛温恵は、発情も見逃さず検知し通報してくれるので、高価な種を無駄にすることなく効率の良い種付けが可能です。

この分娩予知通報システムは、現在タイの王室が持つ牧場でも試験使用されています。

タイで希少になってきた水牛の発情管理などに活用され、タイの農水省も含んだ国家プロジェクトとして注目されています。

また、先日はヨーロッパの展示会で紹介されたり、フランスの農業祭りを視察したりと、海外展開も視野に入れた動きが始まっています。

宇都宮社長は、これからも家畜の見張り番シリーズ（現在は馬温恵も販売されています）を完成させ、畜産農家さんの負担を軽減してゆきたい、とおっしゃっていました。

《お問合せ先》

株式会社リモート

大分県別府市大字内かまど１７１４

電話：０９７７-８５-８７００