1984年に公開され大ヒットした「ゴースト・バスターズ」が、あの当時からはるかに進化したCG技術を引っさげて、旬な女性スタンダップ・コメディアン4人組の新ゴースト・バスターズの面々が大暴れするコメディ作品だ。
コロンビア大学で物理博士として教員をしているエリンは、終生雇用教授の権利の栄誉を授与する寸前、過去にアビーと共著した超常現象のゴーストに関する本を出したことがバレてしまい大学をクビになってしまう。エリンに許可なくアマゾンで本を売ろうとしたアビーに怒鳴り込んだが、そこに現れたオルドリッジ家の者から邸宅にゴーストが出現したので調査退治して欲しいとの依頼に、コロッと態度が変わってしまう。エリンもアビーに負けず劣らずのゴースト好きなのだ。アビーと相棒を組んでいる科学技師のジリアンそしてエリンの三人は勇躍邸宅を訪れ、オルドリッジ家に伝わるガートルードというゴーストの撮影に成功する。3人は古びた中華料理店の二階をオフィスとして超常現象の調査会社を設立し、イケメン大好きのエリンの推薦で、美形だがIQの低そうな青年ケヴィンを観賞用受付に採用、活動を開始する。
最初の調査以来は、地下鉄の女性職員パティが目撃したゴーストの調査捕獲の仕事。
撮影に成功し、ユー・チューブに動画をのせるが、高名な科学者から一蹴されめげかけるが、信用したパティも加わり4人組の女性ゴースト・バスターズが誕生する。
そしてオジー・リスボーン主宰のロックコンサート会場に出現したゴースト・メイハムの捕獲に成功するが、NYを混乱に落とすことをおそれた市長の策略で信用を失墜してしまう。が、このゴースト騒ぎの黒幕が一斉にNYにゴーストを放ったことから、さあ大変!街中にゴーストが現れ大騒ぎ。頼みは四人の女性ゴースト・バスターズだけ。さあアビー、エリン、ジリアンそしてパティの大活躍が始まったのだが…。
スタンダップ・コメディアン4人の軽妙かつ下ネタ満載の会話の楽しさは満喫できる内容となっているが、肝心のCG技術のゴーストはあまりのサービスしすぎで、食傷ぎみになってしまった。何事のホドホドが肝心だと言うことを考えさせる典型的ケースの作品だったが!主役4人の魅力があるので、次回の作品で修正できれば(これはエンド・ロールまで見るとわかるよ!)楽しみにしていいかも。
ぼくのチケット代は、1,900円出してもいい作品でした。
星印は2つ半差し上げます。
“映画評論家ではない”衛藤賢史先生が「観客目線でこの映画をどう見たか?」をお話するコーナーです。
星:観客目線で「映画の質」を5点満点で評価
チケット代:観客目線で「エンターテインメント性、楽しめるか?」を評価(1,800円を基準に500円から3,000円)
【衛藤賢史プロフィール】
えとうけんし・1941年生まれ・杵築市出身
別府大学名誉教授
専門:芸術学(映像・演劇)映画史
好きな作家:司馬遼太郎/田中芳樹
趣味:読書/麻雀/スポーツ鑑賞/運動
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