この作品は「スター・ウォーズ」の外伝です。
ジョージ・ルーカスが考えた草案に沿って、<スター・ウォーズ>の中で語られなかった無名の戦士たちにフット・ライトを当て、邪悪な帝国軍の究極兵器の設計図を奪おうとする<ローグ・ワン>チームの活躍を描いていく内容となっているのだ。
少女ジン・アーソは、帝国軍の惑星全体を破壊するという<デス・スター>兵器開発の主任科学者ゲイレンの子供。父ゲイレン、母ライラと共に、この究極破壊兵器に嫌気がさして逃げ出し生活していたが、帝国軍に見つけ出されゲイレンは帝国軍に連れ戻された時、父母の指示どおりに逃げ出した。ジンは抵抗軍の過激派リーダー・ソウに助けられる。それから数年後ジンは、反乱軍の情報将校キャシアン・アンドーと知り合い、帝国軍内で兵器開発をつづけされている父ゲイレンを探しだし、その設計図を奪取する危険なミッションに参加することになる。帝国軍から寝返ったアンドロイド兵士K-2SOや、盲目の求道僧で戦士であるチアルート、その親友の戦士ベイズ、元帝国軍パイロット将校でありながらゲイレンと知り合い抵抗軍と共に戦うことをしたボーディらの強者たちで組む<ローグ・ワン>と呼称するチームだった。
その頃、究極兵器デス・スターは着々と完成に近付き、功を焦った帝国軍の指導者の試験発射によって抵抗軍の惑星はすさまじい破壊を受ける。本当に完成品となった場合にはどれほど凄まじいのか、もう猶予はならない!抵抗軍の指導者たちが次の作戦を考えあぐねて苦慮しているのを尻目に、ジンたちの<ローグ・ワン>チームは待機命令を無視して、設計図奪取のために帝国軍の惑星スカリフに建造された研究施設に入り込む危険なミッションに挑んでいくのだが…。
完全にオリジナルな外伝話なので、通常の「スター・ウォーズ」ファンにとっても知らない流れとなっている。それだけに新鮮な感覚を感じると思うが、残念ながらストーリー構成が荒すぎて小分かりしない流れになっている。ただ盲目の戦士やアンドロイド兵士などの活躍は十分に満足させてくれるサービスとなっているのは楽しい!
また「スター・ウォーズ」ファンにとって絶対見たい特殊視覚効果の撮影は、全体を通して外伝であろうと決して手を抜かないというプロの誇りを見せてくれていたのだ!
ぼくのチケット代は、2,000円出してもいい作品でした。
星印は、まあ3ツと思うレベルでした。
“映画評論家ではない”衛藤賢史先生が「観客目線でこの映画をどう見たか?」をお話するコーナーです。
星:観客目線で「映画の質」を5点満点で評価
チケット代:観客目線で「エンターテインメント性、楽しめるか?」を評価(1,800円を基準に500円から3,000円)
【衛藤賢史プロフィール】
えとうけんし・1941年生まれ・杵築市出身
別府大学名誉教授
専門:芸術学(映像・演劇)映画史
好きな作家:司馬遼太郎/田中芳樹
趣味:読書/麻雀/スポーツ鑑賞/運動
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