海底の裂け目から出現したKAIJUと人型巨大兵器<イェーガー>との壮絶な戦い。前作では今年度アカデミー作品・監督賞を獲得したギレルモ・デル・トロによって映画化されたが、今作では脚本に回り、同様に日本のサブカルチャー大好きであるスティーヴン・S・デナイトが監督した作品だ。
辛くも巨大人型ロボットによって人類の勝利となった10年後の2035年。
戦いの爪痕は残るものの平和となった世界で、壮烈な戦死を遂げたペントコスタ司令官の息子ジェイク(ジョン・ボイエガ)は隊を離脱し、放埓な生活をしていた。そこで両親を失った少女アマーラ(ケイリー・スピーニー)と出会い、共々強制的に隊に連れていかれ、<イェーガー>のパイロットに編入された。それはジェイクと共に育ち、今は親代わりのジェイクの父の後、司令官となった森マコ(菊池凛子)の要請があった。もうKAIJUの片鱗もなく隊の存続も無意味だと思うジェイクは反発する。
そんな隊に新しく無人の<イェーガー>を開発した中国企業が乗り込んできた。隊の<イェーガー>パイロットたちが動揺する中、KAIJUを操る謎の知的生物に心を乗っ取られた研究者の裏切りによって、ふたたび海中からさらにパワーアップされたKAIJUが姿を現した。またもや人類とKAIJUとの戦いがはじまってしまったのだ。
その戦いによって森マコ司令官が戦死する。姉とも思うマコの戦死によって、ジェイクの怒りは収まらず、KAIJUに<イェーガー>のパイロットたちと真っ向から戦いを挑んでいく。
KAIJUの目指す場所は日本の富士山。さあジェイクたちは強大なKAIJUを倒すことができるのか・・・。
前作に比べオタク的部分は影を潜め娯楽色が強い分、一般の観客にとってこちらの方が面白いかもしれない。その分、コアーなファンは物足りないと感じる内容となっているのは仕方ないか!
ぼくのチケット代は、2000円ぐらいかなと思う作品でした。
星印は、2ッ半さしあげます。
“映画評論家ではない”衛藤賢史先生が「観客目線でこの映画をどう見たか?」をお話するコーナーです。
星:観客目線で「映画の質」を5点満点で評価
チケット代:観客目線で「エンターテインメント性、楽しめるか?」を評価(1,800円を基準に500円から3,000円)
【衛藤賢史プロフィール】
えとうけんし・1941年生まれ・杵築市出身
別府大学名誉教授
専門:芸術学(映像・演劇)映画史
好きな作家:司馬遼太郎/田中芳樹
趣味:読書/麻雀/スポーツ鑑賞/運動
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