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ハン・ソロ スター・ウォーズ・ストーリー

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   2018/07/12

衛藤賢史のシネマ教室

「スター・ウォーズ外伝」の第2弾は、若き日のハン・ソロの物語となっている。という事は、この物語は「スター・ウォーズ」シリーズがはじまる前の出来事なので、当然ルークやレイア姫は登場しないのだ。
 
銀河一帯が誰にも支配されない無法時代。ならず者たちが支配する星域で若きハン・ソロ(オールデン・エアエンライク)は奴隷のような扱いを受けていた。だが元気で胆力のあるソロは恋人のキーラ(エミリア・クラーク)と、同じように奴隷扱いのチューバッカたちと脱出しようとするが、キーラだけは捕まってしまう。パイロットを志すソロは、チューバッカとコンビを組み危険な仕事に携わる中でドバイアス・ベケット(ウッディ・ハレルソン)という切れ者に出会い、師と仰ぐようになる。ベケットは銀河一の大物ギャングであるドライデン(ポール・ベタニー)と手を組んでいたが、なんとその参謀としてソロとベケットを迎えたのはキーラであった。冷酷無比なドライデンもキーラには甘く、頼まれた仕事を失敗したソロとベケットを処刑しようとするのをキーラに懇願され、キーラを目付役として次の仕事を与える。ソロは悪友のランド(ドナルド・グローバー)に頼み込み、ランド自慢のミレニアム・ファルコン号に乗り込み、成功以外はドライデンから処刑される命を懸けた仕事に赴いていく。
だが、ランドやベケット、そしてキーラにもそれぞれの思惑があり、ソロが絶対的に信頼できるのはチューバッカのみ。
そんな状況の中、ソロは超危険な仕事に自分の運命を懸けるのだが・・・。
 
若き日のハン・ソロが、チューバッカそしてミレニアム・ファルコン号と出会う内容を縦糸にして、無法時代の銀河を逞しく生きるソロの活躍を描くこの作品は、見ている間はそれなりに工夫されて楽しいが、「スター・ウォーズ」というブランド物に寄り掛かりすぎた感が否めない内容となっているのだ。
これは「ローグ・ワン」みたいに名も無き戦士たちのオリジナルな外伝でなく、重要な登場人物であるハン・ソロの成長話なので、外伝になりにくい内容となりどうしても本筋の「スター・ウォーズ」を意識せざるを得なかったのかもしれない。
ぼくのチケット代は、2000円出してもいい作品でした。
星印は、2ッ半さしあげます。

5点満点中2.5点 2000円

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