2014年に公開された「GODZILLAゴジラ」アメリカ版は、世界中で500億円を超える興行成績をあげる大ヒット作品となったのだ!本作はそのシリーズ2作目となり、日本版での「ゴジラ」シリーズでおなじみの怪獣たちが、ゴジラの敵役や味方役で登場してくることになる。
怪獣ムートーとの激闘の末、海中に姿を消したゴジラの消息が絶えた5年後。
ゴジラとムートーの戦いで壊滅したサンフランシスコで愛する息子を失った動物学者マーク(カイル・チャンドラー)と古生物学者エマ(ヴェラ・ファーミガ)の夫婦は、怪獣への見解の相違で離婚し、エマは生き残った娘マディ(ミリー・ボビー・ブラウン)と暮らしながら中国でさなぎ状態のモスラの観察研究をしていた。その頃、未確認生物を研究する特務機関モナークに所属する芹沢博士(渡辺謙)やチェン博士(チャン・ツィイー)は、リーダーのグラハム博士(サリー・ホーキンス)やそれぞれの分野で怪獣のエキスパートである学者たちと共同して、深海に姿を消したゴジラの行方を監視していた。そんな最中、狂信的な環境テロリストによって中国のモスラ研究の施設が爆発されエマとマディが連行される事件が起こった。夫のマークがそれを知り単独でエマとマディを救出すべく活動をはじめる。だが事態はそれだけではおわらなかった。何とメキシコの火山からラドンが、南極から特務機関スナークでモンスター・ゼロと呼ばれ、チェン博士が古来中国でキングギドラと呼ぶ3つの首と巨大な翼を持つ竜形の怪獣で、ゴジラと怪獣キングの覇権をかけて戦う宿命をもった最強の怪獣までが出現し、世界の人間社会をつぎつぎと破壊しはじめたのだ。なぜ、ゴジラだけでなく、巨大怪獣たちがつぎつぎと目醒めたのか?
エゴイスティックに世界の環境を破壊しつづける人間への復讐なのか、それとも・・・?
そしてふたたび姿を現したゴジラと怪獣たちとの戦いは・・・。
前作に比べ、怪獣のオンパレードになったこの作品は、そのため全編にわたってゴジラや怪獣たちの双方の戦いに終始する内容となったのは仕方ない!人間の環境破壊のツケをテーマに置いているものの、ドラマの内容は付け足しになった感は否めないが、CG描写の迫力は満点でゴジラがよりスケールアップされたのは確かな作品だったのだ!
ぼくのチケット代は、2100円出してもいい作品でした。
星印は、3ッさしあげます。
“映画評論家ではない”衛藤賢史先生が「観客目線でこの映画をどう見たか?」をお話するコーナーです。
星:観客目線で「映画の質」を5点満点で評価
チケット代:観客目線で「エンターテインメント性、楽しめるか?」を評価(1,800円を基準に500円から3,000円)
【衛藤賢史プロフィール】
えとうけんし・1941年生まれ・杵築市出身
別府大学名誉教授
専門:芸術学(映像・演劇)映画史
好きな作家:司馬遼太郎/田中芳樹
趣味:読書/麻雀/スポーツ鑑賞/運動
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