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僕に、会いたかった

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   2019/05/14

衛藤賢史のシネマ教室

EXILEのTAKAHIROが単独主演するハートウォーミングな作品。島根県の隠岐の島の風景がすばらしい!

島に住む池田徹(TAKAHIRO)は、腕のいい漁師だったが、ある事故により12年間も記憶喪失になっていた。そんな徹を母の信子(松坂慶子)や島の人々は温かい目で見守っており、漁ができない徹を市場で働かせている。4月の新学期、隠岐の島の高校がしている島留学の生徒たち3人が島に来た。成績優秀である福間雄一(板垣瑞生)、祖父祖母に育てられた木村めぐみ(山口まゆ)そして両親が共稼ぎで家庭がさびしい横山愛美(柴田杏花)たちである。寮に入った3人は、島の子である生徒たちと先生や、島の住人たちから温かく迎えられる。めぐみと愛美は早速、島を巡りその絶景を楽しむ。信子は島親となった雄一を家に招き、雄一が釣りに興味を持っているのを知って、徹と釣りにいかせる。徹の指導で大きな鯛を釣り上げた雄一は、自然のすばらしさに酔う。だが3人ともそれぞれ事情が違うが、心の中で問題を抱えていたのだ。島の医師(小市慢太郎)は、徹の事故を知る一人だが信子に記憶喪失の回復はむずかしいと知らせる。しかし、島留学の生徒たちとつき合う内に明るくなる徹の態度を見ていた信子は、ある決意を実行しようと計画しはじめた・・・。

日本の地方の自然豊かな風景を背景にして、そこで暮らす人々に温かい目をそそぐ物語を紡ぐ錦織良成監督の作品は、いつ見ても心が和む。それはこの作品にも濃厚に表現されていた!が、今回の内容は伏線をあまり張らずに物語を進ませるので、ラストが少し唐突な展開になってしまった感があるのだ。ラストで、島留学の生徒たちの話しと、徹の記憶喪失の話しを結ぶため、あえて伏線を張らずに進ませる手法を取ったと思うが、その唐突感は見る者がなる程そうきたか!ではなくエッこれを結ぶため2つの話しを並行させたの?と思うのではなかろうか。でもぼくは好きな作品だったと言っておきます。
ぼくのチケット代は、2100円出してもいい作品でした。
星印は、3ッさしあげます。

5点満点中3点 2100円

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