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衛藤賢史のシネマ教室

メリーポピンズ・リターンズ

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   2019/02/05

64(昭39)年に公開され、主演のジュリー・アンドリュースがアカデミー主演女優賞を獲得した「メリー・ポピンズ」の20年後を描いた内容であり、今回はエミリー・ブラントがメリー・ポピンズを演じる作品だ。

東風に乗ってやってきたメリー・ポピンズがバンクス家を去って20年。今や立派に成長した?マイケル・バンクス(ベン・ウィショー)は、愛する妻が3人の子供を残してこの世を去り、まだ独身の姉ジェーン(エミリー・モーティマー)の手助けを借り3人の元気すぎる子供の世話をしながら、祖父・父が勤務していた由緒ある銀行で臨時の仕事に就いていた。だが現在のバンクス家は家計が逼迫しており、さらに融資の返済切れで家の差押さえを命じられる大ピンチな状態になってしまっていた!そんなバンクス家のため、またもや東風に乗ってあの<ほぼ完璧な魔法使い>のメリー・ポピンズ(エミリー・ブラント)が再びやってきた!20年前と少しも変わらぬメリー・ポピンズに仰天するマイケルとジェーンに、メリー・ポピンズは3人の子供の世話を申し出る。マイケルの代になってから、家計が苦しい状態で育ち、しかも母を亡くし家の手伝いをしている3人の子供たちは超現実主義の考えをもつしっかり者ばかり。しかし、メリー・ポピンズの使う子供たちへの楽しい魔法を目の当たりにして、すっかりメリー・ポピンズの言うことを聞くようになる。弱い立場の者の味方であるメリー・ポピンズの今度の相棒は、ロンドンの街の街頭掃除夫のジャック(リン=マニュエル・ミランダ)。
メリー・ポピンズ、ジャックそして子供たちの、マイケルとジェーンが大事にするバンクス家の屋敷を守るための大活躍がはじまるのだが・・・。

ディズニー社得意のアニメと実写の合成による楽しいシーンなどを前作同様多用しながら展開するこのファンタジー・ミュージカルは、前作の<チム・チム・チェリー>など心に残る代表作が欠けており、その分見ていてぼくら観客の心が弾まない。だから131分という長さが冗長に感じる内容になってしまったようだ!コリン・ファース、メリル・ストリープ、そして前作で活躍したディック・バン・ダイクなどをゲスト出演させて盛り上げようとする企画は買うが、肝心の内容作成の骨子作りを失敗したように感じる作品となっているのだ。
ぼくのチケット代は、2000円出したい作品でした。
星印は2ッ半さしあげます。

5点満点中2.5点 2000円

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