前作は世界中に公開され興行成績7億ドルというメガヒットになった。
ヒロイン・アクション映画として『チャーリーズ・エンジェルズ』『バイオハザード』などの映画を抜いて歴代No.1の興収成績に躍り出た。
主役は『世界でひとつのプレイブック』で22才にしてアカデミー主演女優賞を獲得した若手のJ・ローレンスである。
内容は近未来の独裁国家パネムという設定で、国民を服従させるため毎年12の隷属地区から男女24名をプレイヤーとして出させて、最後のひとりになるまで殺し合いをさせるハンガーゲームを強要するという究極のサバイバル・コンテストに、妹の代わりに出場した弓の名人であるカットニスが優勝する!という作品であった。
そして『ハンガーゲーム2』では、優勝者は一生国家が保護し栄誉ある生活を保障するという権利が、カットニスの活躍が国民に支持され隷属地区の人々がカットニスを担いで革命の気運が生じたことを独裁者であるスノー大統領が不安視し、カットニスを抹殺すべく計画した、歴代優勝者たちを戦わせるという特別ルールの発令によって再び死のゲームの舞台に立たされたカットニスの壮絶なサバイバル・ドラマとなる。
スノー大統領の命令により、カットニスを抹殺するためにゲーム・メーカーのプルタークが仕込んだ凶暴な猿や鳥、さらに毒を含んだ霧などが、カットニスを狙うために参加させられたプロの戦士と共に次々と襲いかかり、さらに歴代優勝者たちとも戦うことを余儀なくされたカットニスの怒りはしだいに高まっていく。
12地区から参加したパートナーのピーターと共に、一生の安泰と栄誉を剥奪された歴代優勝者の怒りとシンクロしながらカットニスの気持ちは<戦う相手は他にいる!>と思いはじめるのだった・・・。
原作同様3部作を企画しているらしく、国家への革命を示唆するシーンでパート2は終了するのだが、前作以上に豪華なコスチューム、VFXによるリアリティあふれる描写など見所が満載した内容となっている。
J・ローレンスの若々しいヒロインが魅力的な作品ともなっており、パート3が楽しみとなる作品である。
ぼくのチケット代は、2,000円出してもいい作品でした。
星印は、3つ差し上げます。
“映画評論家ではない”衛藤賢史先生が「観客目線でこの映画をどう見たか?」をお話するコーナーです。
星:観客目線で「映画の質」を5点満点で評価
チケット代:観客目線で「エンターテインメント性、楽しめるか?」を評価(1,800円を基準に500円から3,000円)
【衛藤賢史プロフィール】
えとうけんし・1941年生まれ・杵築市出身
別府大学名誉教授
専門:芸術学(映像・演劇)映画史
好きな作家:司馬遼太郎/田中芳樹
趣味:読書/麻雀/スポーツ鑑賞/運動
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