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トランスフォーマー/ロストエイジ

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   2014/08/12

衛藤賢史のシネマ教室

シリーズ第一作(2007)は、陽気なトランスフォーマー・バンブルビーと、さっぱり女の子からもてない高校生・サム(シャイア・ラブーフ)との爆笑ものの友情を物語の中心に据えた演出が冴えわたった楽しい作品であった。
それがシリーズ化した二・三作目ではスケール・アップを狙った作品に模様替えしてから人間が主役から外された感のある内容となってしまった。そして今回の四作目は、前半の三分の一まで「あれっ、今回は初心にもどって適度のゆる~いユーモア感のある内容になったのかな」と期待する出足であったが、それじゃあ165分というボリュームある長さでは無理と判断?したのか、後は一気可成に沢山の敵・味方のトランスフォーマーが入り乱れての戦いと化すストーリーになってしまった。
人類と協力して宇宙の正義を守ろうとしたオプティマスプライムをリーダーとするトランスフォーマーは、権力を握ろうとする人間の一派によって狩られようとしていた。
その頃、テキサスに住む発明家のケイドは一人娘のテッサと暮らしていた。
ある日、偶然古いトラックを安価で手に入れ解体しようとするが、それは狩られようとして傷つきテキサスの田舎に潜んでいたオプティマスと知る。目覚めたオプティマスの居所を察知した政府側がケイドの家に現れ捕えようとする。ケイドとメリッサは抵抗するが間一髪、古いトラックからオプティマスに変身したトランスフォーマーと共に脱出に成功する。しかし、政府側の一派は邪悪なロックダウンと提携しており巨大な宇宙船で地球に来て、今や人間に狩られ少数となったトランスフォーマーに襲いかかり、オプティマスを捕らえメリッサと共に宇宙監獄船へと連れ去られる。ケイドはメリッサの恋人・シェーンとバンブルビーたちのトランスフォーマーと協力して戦うのだが…。
テキサスでのケイドとメリッサの暮らしの出だしは、ゆる~いユーモア感があり楽しいのだが、ロックダウンとの争いになってから延々とアメリカ・中国へとつづく戦いの連続となり、見ていて疲れてしまう内容となった。いくら何でも165分という長さの大半を場所が移っても戦いシーンばかりでは途中で飽きてしまう。そうなると人間側のコミカル・シーンを間に挿入しても笑えないのだ。この作品はどう贔屓目に見ても130分ぐらいの長さがぐらいが妥当な内容と思う。
ぼくのチケット代は1,800円とします。星印は、2つ半差し上げます。

5点満点中2.5点 1800円

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