記事 > OBSラジオ > おはようサンデー 甲斐蓉子の教えて!農業 > 今回は、大分県農業賞を受賞した永松英治さん!その2!!
2016/02/28
今回は、先週に引き続き、
第47回大分県農業賞の企業的農業経営部門
法人経営の部最優秀賞に輝いた
冨貴茶園の永松さんを訪ねてのリポートでした。
前回は、機械化による大規模なお茶の栽培についてでしたが、
今回は永松さんが取り組む和牛の放牧についてお話を伺いました。
永松さんは、10年前に茶業と並行し、牛の放牧を始めました。
放牧という名の通り、牛たちを自由に山々の中に放しています。
餌やりや排せつ物の処理などは、
自然の力と牛たちの生命力を用いながら飼育しています。
この放牧は、元々、レンタカウ制度を利用し、
牛3頭から始めました。
試験的に飼育してみた1年間、牛に塩と水をやり、
あとは自然に生える草や木々を
自由に食べさせながら飼育してみたところ、
子供も産まれ、立派に成長したそうです。
初めは3頭だった牛も、今では40頭にまで増えました。
子牛を10か月まで育て、その後は玖珠にある市場に売りに出します。
この永松さんの飼育方法は、
一般的な牛の飼育コストの3分の1ですみます。
また、夏は茶業、冬は牛が中心ということで
複合経営も両立させることができました。
最初は、この方法に疑問を持っていた牛の専門家の方たちも、
ストレスなく元気に育つ永松さんの牛を見て、驚いていたそうです。
永松さんは、
「今後国東で放牧される牛が1000頭になるといいな。
国東ニュージーランド化だね。大きな夢だけど。」
と笑いながらおっしゃっていました。
しかし、最近では県外の方が永松さんのところにきて勉強し、
放牧に新規参入されたり、視察や講演依頼も増えているそうです。
“国東ニュージーランド化”も遠い夢じゃない気がします(^^)
牛1頭1頭に名前を付け、
愛情たっぷりに育てる永松さんの取り組み、
今後も注目されそうです!
ご家族の皆さん力を合わせて頑張ってくださいね★
永松英治さん、奥様のまりさん、息子の紀征さん、
ありがとうございました!!
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