今回は、来週の6月28日で副知事に着任されてからで丸一年となる
大分県の安東隆(アンドウ タカシ)副知事にお話を伺いました。
副知事の出身は広島県です。
前職は農林水産省で環太平洋連携協定(TPP)対策などを担当されていました。
東京以外にも鹿児島県や山形県で働かれていたこともあるそうです。
現在は、大分県政幹部として、農林水産をはじめ、
商工労働、土木建築の各部などを担当されています。
今回は、着任一年~現場で感じた大分の農業と題し、お話を伺いました。
大分県に来て1年。
山が近くにあるところが故郷の広島に似ていて落ち着くと
話してくださいました。
副知事は現場感覚を大切にと、県内各地を巡回されているそうです。
現場で感じた大分県の農林水産業について、
バラエティーに富んだ農作物があるという印象があるそうです。
数ある場所の中から印象的だった場所として、今回は
2か所挙げてくださいました。
1か所目は、杵築市にある茶畑です。
見渡す限り広がる大規模な茶畑や周りに見える山々の景色を見ていると
気持ちよくなったそうです。
2か所目は、中津市のフルーツトマトです。
甘みが強く非常においしかったそうです。
品質の高い農産物が多くある大分県ですが
課題は生産量だということです。
「ロットが集まらないと市場の販売力が強くならない。
安定していろんな人に買ってもらいたい。」
と話していました。そのためにも、今後は
スマート農業に力を入れていきたいということです。
スマート農業とは、
ICT(情報通信技術)やAI(人工知能)を使った農業のことです。
経験に基づく農業ではなくデータに基づいて
科学的根拠のある農業に変えていく必要があるということです。
そうすることで
1.技術の壁がなくなる。
農業の技術のポイントをわかりやすく学べるようになり
多くの人が農業という職に就きやすくなる。
2.分析・改善ができる。
生産量や売り上げはどうだったのか普段している作業をデータ化し
分析することで農業が改善されていく。
という2点の効果があるそうです。
大分県は企業の参入が全国的に見てもかなり多いとのことですから
スマート農業も全国に先駆けて広まるといいですよね。
安東副知事は、私の拙い質問にも丁寧に答えて下さり
フォローも多くしてくださり、とても優しかったです。
そして、気さくで話しやすい方でした。
生産者の皆さんへのメッセージとして
「農業はなくてはならない仕事です。
これからも誇りをもってしっかり頑張ってほしい」と
話していました。そして、
お酒を飲みかわすことも好きだという副知事。
大分県内の農業者の方々とも
こたつを囲んでお話をされたことがあるそうです。
今後も直接お話をしたいとのことでした。
私もぜひまたお話を聞かせていただきたいと思いました。
安東副知事、有難うございました。
©2024 Oita Broadcasting System, Inc. All Rights Reserved.