今回は、生産者を訪ねての農業リポートをお送りしました。
お話を伺ったのは、千葉県を拠点とする農業法人和郷園のグループ企業の
株式会社 大分和郷 農場長の近藤文生(こんどう ふみお)さんです。
大分和郷は従業員数50人。30代前半の女性が多く活躍しています。
子育てをしながらでも働きやすい職場です。
2ヘクタールの敷地で生産されているのは
フルーツトマト「フルティカ」!
背丈が150センチくらいで、ずらっと並んでいました。
一般的なトマトより甘みが強いのが特徴です。
大分和郷のトマトは甘いだけでなく、程よく酸味を加えることで、
飽きない味に仕上げているとのことでした。
私もいただきました。
甘くておいしい!
しかし、酸味があるため、すっきりとした後味で終わります。
何個でも次々に食べたくなる美味しさでした。
このおいしさの秘密はトマトに
「ストレスをかけて育てること」なんだそうです。
最低限の土と、最低限の水で育てることで
うま味が凝縮したトマトが育ちます。
ストレスをかけずに育てるとこれだけ茎が太くなるのに
ストレスをかけると、こんなに細くなるんです。
なかでも今回私が最も驚いたことは、トマトの「産毛」!!
普段は輸送の段階でとれてしまうことが多いですが
この産毛が美味しさのバロメーターなんだそうです。
「もっと水が欲しい」と、
トマトが空気中の水分を得ようとして産毛をだします。
つまり、産毛があると味が凝縮していて美味しいということなんです。
今まで、産毛があるとついつい洗って
ツルツルにしてから食べたくなっていましたが
そのことを知ってから、産毛が愛おしくて仕方ない。
トマトのことを知って、ますます大好きになりました。
大分和郷のトマトはこのパッケージが目印です。
「赤い贅沢」と「玄」という高級感ある光沢感のあるパッケージです。
「玄」には奥深いという意味や、玄人という意味が込められています。
みなさんも、完熟した奥深い味わいをお楽しみ下さい。
近藤さん、ありがとうございました。
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