今週・来週は、私山崎が県内各地を訪ねての農業リポートです。
今年の春、単独校となって開校した竹田市久住町の
大分県立久住高原農業高等学校を訪ねました。
県内では、四年前に玖珠農業高校が閉校して以来の農業高校復活となりました。
お話を伺ったのは大分県立久住高原農業高等学校
農場主任の後藤裕喜(ごとう ゆうき)先生と
大分県立くじゅうアグリ創生塾
指導主事の栗木眞一(くりき しんいち)先生です。
久住高原農業高校は、その名の通り
久住の山々が望める清々しい高原に位置する学校です。
農業に特化した高校で、大分の農業の後継者を育成しています。
校門を入るとすぐに銅像がありました。
一般的に学校にある銅像といいますと、
二宮金次郎の姿を想像するかと思いますが、
久住高原農業高校は、青年と子牛の像でした。
こうしたところからも農業高校ならでは!というのを感じます。
3階建て、オレンジ色の校舎があって、
その裏には農園が広がっていました。
学科は、農業科のみで現在62名の生徒がいます。
男女比は男子7割、女子3割です。
専攻は、「野菜」「草花」「畜産」「作物」の4つ。
野菜では、24品目の久住の気候に合ったものを育てています。
草花はシクラメンを育てていて
畜産は主に牛(22頭)を育てていて(他にも校内にはヤギやニワトリもいました)
作物は水稲栽培を行っています。
午前中は、国語や数学などの科目を学び
午後は、それぞれの専攻に分かれて学習を行っています。
1年生は、全部門をまんべんなく学び、
2年生から自分が選択した部門を学ぶそうです。
農業系の大学進学も見据えた学習ができます。
他にも、JA全農おおいたと協定を結び農業機械の操作、
メンテナンスの方法などの技術指導をはじめ、
栽培、収穫、加工、販売までの一連の工程を体験できる
実需者ニーズ対応研修を実施しています。
今年はかぼすについて研修したそうですよ。
また、学校の敷地内には、他の学校の生徒も利用する研修施設、
大分県立くじゅうアグリ創生塾があります。
大分県内の9校10学科の農業を学ぶ生徒さんたちなどが
宿泊をしながら学べる施設です。
4人部屋が10部屋あり、40人(1クラスの人数)泊まることができます。
早朝の作業などや、本格的な施設での学習などここでしか学べないことを学んでいます。
また、栗木先生はくじゅうアグリ創生塾を
「仲間づくりの場にしていきたい」と話していました。
くじゅうアグリ創生塾の屋上からは絶景も望めました。
(牛の姿も見え、雄大な自然を楽しめます)
11月17日日曜日には、学校で収穫祭が開催されます。
生徒さんが作った、野菜やシクラメン、ベーコンなどを販売する予定だそうです。
ぜひ、足をお運びください!!
後藤先生、栗木先生ありがとうございました。
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