今回お話を伺ったのは豊後大野市朝地町で養蜂業をされている羽田野弘文さん(68)です。
蜂をテーマにしたドキュメントドラマを見て蜂に惚れ込んだことをきっかけに、
東京で働きながら養蜂の勉強をし、9年前に故郷を活性化したいとUターンしました。
故郷の豊後大野は自然が多く、養蜂に向いているのでは?と感じたそうです。
羽田野さんはニホンミツバチを飼われていて、40箱の巣箱を2~5群に分けて配置し、
年間60~70kg程の蜂蜜を採取しています。
ニホンミツバチの蜂蜜は「百花蜜」と呼ばれ、季節ごとの花々の風味を感じることができます。
日本で商品となっている蜂蜜の中で、ニホンミツバチの蜂蜜は1%未満ととても稀少なんだそうです。
そんな稀少な蜂蜜をスタジオにお持ちいただきました!
透き通るきれいな黄金色の蜂蜜、試食させていただくと、口の中いっぱいに優しい甘さと風味が広がりました!
「ミツバチは生産しかしない素晴らしい生き物」とおっしゃる羽田野さん。
今年の8月の終わりに、「幸せを呼ぶ青いミツバチ」を発見されました。
元々ニホンミツバチを呼ぶために自宅前の畑に今年初めて「ホーリーバジル」を育ててみたところ、
“ブルービー”と呼ばれる「ルリモンハナバチ」が、ホーリーバジルの蜜を吸っていたそうです。
この「ルリモンハナバチ」は全国でも年間7件程しか確認例がないと言われています。
出会えただけでとてもハッピーな気持ちになりますね(^^)
羽田野さんは「ミツバチが育む山郷プロジェクト」の代表も務められ、
荒地や休耕田を整備し、蜜源植物のサクラやアジサイ、ヤマブキなどの木や花を植えています。
羽田野さんの活動は地元でも認められ、豊後大野市のふるさと納税の返礼品になったり、
10月9日からは道の駅あさじでハニーソフトクリームの販売も始まります。
また、6次産業化として蜂蜜をコーティングした「干し柿」の商品化も始めました。
優しいハチミツならではの甘さと干し柿の甘さがマッチしていて、贈り物にも最適です☆
羽田野さんはとっても穏やかな語り口でしたが、
養蜂を通して地域を活性化したいという強い思いに触れることができました!
なにより今回教えてもらったことで印象に残ったのは、二ホンミツバチは日本の在来種ですが、
ハチミツとして流通しているものの99%が西洋ミツバチのものだということです。
プレミアムな二ホンミツバチから採取した蜂蜜。
次回はぜひ羽田野さんの畑でおいしさの秘密をうかがいたいと思いました♪
羽田野さんありがとうございました!!
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