本日のゲストは、映画監督の石川梵さん。
話題の映画「くじらびと」の紹介に来てくださいました。

梵さんが前回番組に出演なさったのは、2017年。
「世界でいちばん美しい村」というネパールの〔山〕が舞台の映画のお話でした。
今回は、インドネシアの〔海〕のお話です。
タイトルからおわかりのように、クジラを狩るひとびとのお話。
ですが、それだけでありません。
「クジラってしぬ前にうわ〜って泣くんですよ。同じ哺乳類なんだなと思いました。
これはクジラ側の視点も必要だなと」



撮影は、
新型コロナの影響を受ける直前。
苦難もありましたが、そのあとには幸運が。

舞台であるインドネシアの村はたいへん貧しく、狩りの装備は簡易なものです。
2000年ごろからようやく船外機がついた程度。
狩りはひたすら、クジラを待つことから。
数か月、もっと。
なかなかやってきてくれません。

梵さんがその村に通って3年。ちっともクジラが現れません。
「BONがいるとクジラが出ない」とまで言われ、これはまずい…と焦った梵さん。

3年めの滞在も、期限が近づきます。
もうあと数日、と一縷の望みをかけ滞在を延期、
すると、帰国の前日に、クジラが現われたのです！ なんとドラマティック！
色めき立つ漁師たち。
狩りが始まりました。
相手はマッコウクジラ。尾びれだけで2トンあり、はたかれたらひとたまりもありません。
漁師は銛（もり）でクジラの急所を狙います。

梵さんは、ドローンを駆使して、撮影を続けます。
旧時代のクジラの狩りを、新時代の器材で撮る。
時代が融合し、秘密のベールをはがすようです。

梵さんはまた、海に潜ってクジラの気持ちをとらえます。
同じ哺乳類として。

公式ページはこちら
https://lastwhaler.com/
映画「くじらびと」は、大分市での上映を終え、10月22日（金）からは別府市のブルーバード劇場で上映されます。
石川梵さん、ご出演ありがとうございます。
毎回エキサイティングなお話にドキドキハラハラです。
これからも、梵さんにしか撮れない映画を発表し続けてほしいと心から願います。
大分の逸材！
本日のゲストは、映画監督の石川梵さんでした。

それではまた来週、お相手はミチコでした。