今回は株式会社オートバックスセブンICTプラットフォーム推進部
WEAR+i企画 課長の渡邊博人さんにスタジオにお越しいただきました。
2019年、株式会社オートバックスは大分県と地域活性化に関する包括連携協定を締結しました。
(株)オートバックスセブンではこれまで大分県内の小・中・高校へ出前授業の支援などを行っています。
その実績を基に、令和3年大分県スマート農林水産教育推進事業の業務を受諾しました。
これは文部科学省が地域産業の担い手を育てる「マイスター・ハイスクール事業」で
竹田市にある、県立久住高原農業高校が「スマート農業」という切り口で選ばれました。
渡邊さんによりますと県立高校と民間企業が連携して
「マイスターハイスクール事業」に取り組むのは全国で初めてだということです。
渡邊さんは現在先生として、情報科学高校と久住高原農業高校で授業をされています。
久住高原農業高校では月に1回、3~6時間、37人の生徒に対して全12回授業をしています。
渡邊さんによりますと「スマート農業」とは、今まで長年の「勘」と「経験」で育ててきた農作物を、
センサーを使いデータ化する事によって客観的に情報にし、この情報を基に農業に取り組んでいく事だそうです。
「スマート農業」が活用されれば、経験の浅い人でも農業に取り組みやすくなります。
授業は3ヶ年で計画されていて、3年後には「スマート農業」で得たデータを基に、
自分たちの農作物を育て、販売をします。
これまでの授業では湿度、温度、照度、土の水分量などのデータをとる事ができる「スマート百葉箱」を設置。
スマート百葉箱のデータによって生徒たちは、水をあげる量をかえたり、
ハウスを開ける時間を調節したりするようになったそうです。
また、ドローンを使った授業も行っています。
ドローンは農薬散布に使ったり農作物の様子をドローンにつけたカメラで撮影して活用されています。
360度プラスチックに覆われた、直径20センチほどのドローンを使って、ドローン体験をしてもらい、
ドローンに親しみを持ってもらい、知識を深めてもらうのが狙いです。
農業用のドローンは高価なため、生徒が気軽に触れる事ができるのは貴重な経験ですよね。
渡邊さんは、「デジタル技術を活用したスマート農業で、
新しい農業の価値観が生れる事を知ってもらいたいし、感じてもらいたい。
いつか新しい農業の価値感やアイデアを持ち、起業する生徒がでてきてくれたら嬉しいです。
その支援を自分は農場に張り付くような意気込みでさせてもらえれば。」とおっしゃっていました。
渡邊さんは、とっても活き活きとして熱意あふれる素敵な先生でした!
渡邊先生に教えてもらえる生徒さんは幸せだなあ~♪
渡邊博人さん、ありがとうございました!
(画像はオートバックスセブンの見守りAIロボット「ZUKKU」と一緒に♪)
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