今回は、第12回全国和牛能力共進会鹿児島大会についてお電話でお話をうかがいました。
和牛能力共進会は5年に1度開かれる和牛のオリンピックともいわれる大会で
今年は10月6日から 10日まで鹿児島県で行われました。
大分県からは、見た目から優秀な子牛を産む能力を調べる種牛の部、枝肉を評価する肉牛、
次世代の担い手を育てるための高校・農業大学校の部あわせて9つの出品区に21頭が出場しました。
結果はといいますと・・・
種牛第2区で竹田市荻町の後藤克寿さんの出品牛が1位の農林水産大臣賞に輝きました!
後藤さんは、畜産一筋18年の繁殖生産者さんです。
今回の大会では単品1頭で「さだの5」号でエントリー。
上位入賞牛のパレードでは先頭をつとめました。
月齢に対しての発育の良さや、牛の見た目や毛づやの良さ、姿勢の良さなどが高く評価されたそうですよ。
後藤さんは「前回2位で悔しくて、終ってからすぐに1位を目指してやってきた。念願の受賞で本当に嬉しかった。
5年後の北海道大会には“もうあと5年しかない”という気持ちで頑張っていきたい。」と話してくださいました。
また今回、JAおおいたの畜産指導員で受精士の佐々木和貴さんにもお電話でお話をうかがいました。
佐々木さんは、大会当日まで後藤さんと二人三脚で「さだの5」号のお世話をしてきました。
「さだの5」の農林水産大臣賞の受賞が決まった時「気づいたら涙が出ていた。本当にうれしかった」と話していました。
佐々木さんによりますと、後藤さんは「さだの5」号のバランスよく肉をつける為の餌やりの工夫だったり、
背筋がまっすぐ伸びた牛に仕上げるよう運動をさせたり、
ほぼ毎日ブラッシング・シャンプー・リンスをしたりと努力を欠かさなかったそうです。
佐々木さんは「今回初めての参加で大会の緊張感や、会場の張りつめた空気を感じられた。
5年後の北海道大会に向けて、今度は自分も若い指導員を支えてあげられるよう、
さらに勉強をして牛づくりを学んでいきたい。」をおっしゃっていました。
“今回の受賞は佐々木さんのサポートあってのこと”と後藤さんは感謝の想いを語ってくださいました。
今大会では鹿児島県や宮崎県には劣る結果となりましたが、5年後の北海道大会へさらに思いを強くする大会となりました。
大分県の肉用牛産出額は鹿児島県や宮崎県に比べて圧倒的に少ないのが現状です。
豊後牛の最高級ブランド、おおいた和牛の知名度アップもこれからさらに求められます。
今回、大会に携わる方や後藤さん佐藤さんのお話をお聞きして受賞の裏には
牛への愛情や、日々の牛へのお世話など日々の努力の積み重ねがあったことをを感じました。
後藤さん、佐々木さん改めて受賞おめでとうございます!
おはなしを聞かせていただきありがとうございました(*^▽^*)
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