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3 月 6 日 ON AIR!

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   2024/03/06

NO STAGE NO LIFE!

「No Stage No Life!」ステージナビゲーター★飯田裕美です。

3 月 6 日の放送もお聴きくださり、ありがとうございました(^^♪



今回は、2 つの演劇賞についてと今年創設された“ステージぴあ”主催の「ステージ 10」で発表されたベスト 10 をお伝えしました。



日本で最も歴史ある演劇賞は、1975 年に創設された「菊田一夫賞」です。

菊田一夫さんは日本演劇界を生み出した方ともいわれ、「放浪記」に長年携わったことは有名ですし、日本に初めてブロードウェイミュージカル「マイフェアレディ」を招聘した方でもあります。

映画でも有名な「風と共に去りぬ」を世界で初めて舞台化された方でもいらっしゃいます。

その年 4 月 1 日から翌年 3 月 31 日まで東京で上演された演劇作品から、「菊田一夫演劇賞選考委員会」により選考が行われ、毎年 4 月に授賞式が行われますので、来月の発表が待ち遠しいです。

もうひとつの賞は、「読売演劇大賞」です。こちらは 1992 年に読売新聞社が創設した賞です。

1 月 1 日から 12 月 31 日の期間、東京で上演された演劇が対象となります。

新人さんを対象とした「杉村春子賞」もこの「読売演劇大賞」の中の一つの賞です。

2023 年度(第 31 回)「読売演劇大賞」には演出家の藤田俊太郎さんが受賞されました。(藤田さんは 21 回にも受賞されていますので今回 2 回目の栄誉に輝きました)。

最優秀作品賞は「人魂(ひとだま)を届けに」、最優秀男優賞は「山西淳(あつし)」さん、テレビ「相棒」シリーズにも長くご出演の方なのでご存じの方も多いかもしれません。

女優賞は「池谷のぶえ」さん、現在上映中の大分がロケ地の映画「52 ヘルツのクジラたち」にもご出演し、数多くの映画やドラマ、もちろん舞台にも数多くご出演されています。

名脇役として名高いお二方の受賞でした。

演出家賞は「藤田俊太郎」さん(W 受賞)、スタッフ賞は「松井るみ」さん、杉村春子賞は、「清原果耶」さんが選ばれました。

清原さんの対象作品は、ジャンヌダルクでしたが、ジャンヌダルクは、今年 3 回目の再演です。

コロナ禍で舞台出演人数も極力少なくという傾向がある中で、この作品は何と総勢 100 名を超える出演陣も話題となった作品でした。



今年創設された「ステージ 10」には 3 部門あります。

「ミュージカル部門」・「演劇部門」・「小劇場部門」の 3 部門です。

演劇と小劇場の部門区分は難しいのですが、小劇場部門は客席数 400 席以下を対象として選考されました。

対象となった期間は、2023 年 1 月 1 日~2024 年 1 月 31 日に東京で上演された作品です。

なんと総公演数は、47,034 回、総動員数は、延べ 2,212 万人だったそうです。

数字で見ると改めて驚きの数字です!



それではランキングをどうぞ↓

10 位「ジェーンエア」、9 位「ファントム」、8 位「SPY×FAMILY」、7 位「ジョン&ジェン」、

6 位「ウィキッド」、5 位「ラグタイム」、4 位「ベートーヴェン」、3 位「ジキル&ハイド」、

2 位「アナスタシア」、1 位「ムーランルージュ ザ ミュージカル」でした。


ほとんどの作品をこの番組でも取り上げましたね。

皆さま覚えていらっしゃいますか?


写真① 5位 ラグタイム

5 位「ラグタイム」劇場にて 読売演劇大賞受賞の藤田俊太郎氏の演出


昨年度は再演と初演のバランスが非常にとれていて、観客もより舞台に対する期待感が高まり足を運ぶきっかけになったのではないかと思います。

華やかで明朗な作品というよりも、人種差別や偏見などがテーマとなる社会派の作品が多く、苦手意識のあった話題や歴史的背景も学ぶことができ、私的にはミュージカルの幅の広がりを強く感じる 1 年だったように思います。

2023 年の中での社会派代表作は「ラグタイム」で、その演出が読売演劇大賞の受賞者である藤田俊太郎さんでした。

写真③ 4位 ベートーヴェン

4 位「ベートーヴェン」劇場にて 日本初演



ランキングを見てみるとなんとランキング中、4 作品の主演を井上芳雄さんが務めていらっしゃいます。

「ラグタイム」と「ベートーヴェン」はいずれも日本初演作品ですし、すでにあちこちから再演を熱望する声が上がっています。大活躍の一年です。

今年もムーランルージュは 6 月からの再演が決まっていますし、3 月 12 日からはストレートプレイの「メディア/イアソン」が始まります。

4 月にはコンサートもありますし、井上芳雄さんの活躍は今年も続きそうですね。

   
   写真② 3位ジキル&ハイド 2023年版プログラム
3 位「ジキル&ハイド」劇場にて 再演


4 月には「菊田一夫賞」、そして雑誌ミュージカルの「2023 年、ユージカルベスト 10」も発表されました。

受賞されたから良い作品ということではなく、ご自分が「好き」と思える作品との出会いが皆さまに訪れますことを今年も願っています。

写真④ 1位 ムーランルージュ

1 位「ムーランルージュ ザ ミュージカル」劇場にて 異空間に驚きでした。



♪今日の曲
「Shut Up and Raise Your Glass」

“MOULIN ROUGE!”ブロードウェイバージョンより



次回の放送は、3月 27 日(水)11 時頃からです。

ぜひお楽しみに(^^♪


写真⑤ ツーショット

ツーショット 2 人とも「ムーランルージュ」色の“赤”でテンション上げてお届けしました。


ステージナビゲーター★飯田裕美

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