今回は国東半島宇佐地域 世界農業遺産推進協議会 会長の林浩昭さんにお話を伺いました。
林さんは、国東市安岐町出身で、東京大学 農学生命科学研究科の助教授を退任後、
地元にUターンして、ご自身も農林業を営みながら、大分県の教育研究分野の活動をされています。
今回は「お米の現状とミライ」について、お話をうかがいました。
今年の作柄は、夏場の水不足が心配されましたが、天候にも恵まれ、おおむね良好とのこと。
品質も安定しており、消費者にとっても期待できる仕上がりだそうです。
ただし、農業を取り巻く環境は決して楽観できません。
肥料や燃料の価格が高騰する中、生産コストの増大は農家の大きな負担となっています。
最近、お米をめぐる状況に大きな変化が起きています。
長らく「減反政策」と呼ばれる生産調整が続いてきましたが、
近年は需要の変化や食卓の多様化を背景に「増産」への転換が進められています。
そんな中で注目されているのが、農家の皆さんの工夫や最新の取り組みです。
例えば、ドローンを活用した防除作業や、ICTを取り入れた栽培管理。
人手不足が深刻化するなか、省力化や効率化のための技術導入は欠かせないものとなっています。
消費者としては「お米の価格がどうなるのか」も気になるところです。
品質と価格のバランスをどう守るか、生産者と流通、消費者の相互理解も大きな課題です。
林さんは最後に「農家の努力をぜひ知っていただき、地元のお米を食べてもらえると嬉しい」と話してくださいました。
日々のごはんの一杯の裏には、農家の知恵と挑戦があります。
今年の新米を味わいながら、その背景にも思いを寄せてみてはいかがでしょうか。
林さん、ありがとうございました!
****************************************************
番組を聞き逃した(>_<)もう一度聞きたい!という方は、
ラジコのタイムフリー機能で聞くことができます♪
パソコンやスマートフォンで「radiko」と検索してみてくださいね☆
****************************************************
©2025 Oita Broadcasting System, Inc. All Rights Reserved.