スティーブン・スピルバーグが原案・監督を務めたSFサスペンス大作。『未知との遭遇』(77)『ET』(82))に繋がる【地球外生命体】を扱う作品です。
幼い頃の奇妙な体験で数学の天才となった、サイバーセキュリティのプロであるダニエル(ジョシュ・オコナー)は、謎の組織『ワーデックス』から機密情報を盗み、元修道女の恋人のジェーン(イブ・ヒューソン)<なぜジェーンを元修道女にしたかは、作品の重要なキーになるのです!>を連れて逃亡する。同じ頃、カンザスシティのローカル局で、気象予報士を努めるマーガレット(エミリー・ブラント)は、得意のギャグを交えての喋りの本番で、自分の口から勝手に“カチカチ”という機械音の言葉や話したことのないハングル語を話す自分の異状な事態に遭遇する。その奇妙な音声を、遠く離れた場所の『ワーデックス』のボスのスキャンロン(コリン・ファース)がその音声を盗聴し、マーガレットをなぜか誘拐することを命じる。辛くも逃げ出したマーガレットは、行く当てのない逃亡生活にはしる。接点のないはずのダニエルとマーガレットは、逃亡中に謎めいた協力者ヒューゴ(コールマン・ドミンゴ)から、幼いころのふたりが同時にある種の奇跡!【地球外生命体】に遭遇していた事を知らされる。その秘密を世界中の人々にディスクロージャー【開示】しようとする彼らの前に、ノア・スキャンロン率いる『ワーデックス』の巨大組織が立ちはだかるが・・・。
ドラマの流れに一本太い筋を通し、単純化を図るのが特徴のスピルバーグ作品。今回の作品は、珍しく宗教的モチーフが映画の中に散りばめているので、スピルバーグらしからぬ、小分かりしないシーンが多いのです。だが映画作りの天才は、追われるダニエルとマーガレットの車が、列車に引きずられるシーンなどの、手に汗握るシーンを多用して観客を楽しませてくれるのです。さらに嬉しい事に、ハリウッドが世界に誇るジョン・ウイリアムズ(御年93才)が、スピルバーグと組む30作目の音楽担当<『未知との遭遇』の作曲においても、宇宙人と交信するシーンに使われた5音の旋律>として、引退を撤回してまで作曲担当に引き受けているのです!!
ぼくのチケット代は、2500円出してもいい作品でした。
星印は、4ッ差し上げます。
“映画評論家ではない”衛藤賢史先生が「観客目線でこの映画をどう見たか?」をお話するコーナーです。
星:観客目線で「映画の質」を5点満点で評価
チケット代:観客目線で「エンターテインメント性、楽しめるか?」を評価(1,800円を基準に500円から3,000円)
【衛藤賢史プロフィール】
えとうけんし・1941年生まれ・杵築市出身
別府大学名誉教授
専門:芸術学(映像・演劇)映画史
好きな作家:司馬遼太郎/田中芳樹
趣味:読書/麻雀/スポーツ鑑賞/運動
©2026 Oita Broadcasting System, Inc. All Rights Reserved.