今回は、県内屈指の生産量を誇る竹田市特産の「かぼす」について私の取材リポートをお送りしました。
かぼすは、大分県が全国一の生産量を誇ります。中でも県内屈指の生産量を誇るのが竹田市です。
今年、竹田市かぼす生産出荷組合が設立50周年を迎えたという事で、
お話を竹田市かぼす生産出荷組合 生産流通アドバイザーの和田久光さんにうかがいました。
和田さんは、この道56年の大ベテランです。
18歳の時に学校の先生からの「かぼす農家になりなさい」という一言がきっかけで農業を始めたと笑いながら話してくださいました。
当時は様々な農作物はありましたが、「特産品」と呼ばれる全国に向けたものがなかったそうです。
そこで「一村一品運動」を機に竹田のかぼすを特産品として栽培が始まりました。
米の減反政策もきっかけにかぼすの栽培を始める農家さんが増えたそうです。
そして、1972年に竹田市かぼす生産出荷組合の前身となる団体が発足しました。
その後、和田さんたちの声掛けで豊後大野市緒方町の生産農家も組合に加入し、
ピーク時には400人程の生産者の方が加入し、販売額はおよそ3億円に達成したそうです!
和田さんに、おいしいかぼすを作る秘訣をうかがうと、一番大切なのは「樹形作り」だそうです。
1つのかぼすの実を作るのにおよそ20枚から25枚の葉が適量なのだそうです。
全体のバランスを見ながらすべての実に太陽の光が当たり、風通しも考えながら剪定を行うそうです。
そして、貯蔵のポイントは「かぼすの呼吸」をコントロールする事。
貯蔵庫では、温度、酸素濃度の調整、オゾン殺菌をしながら「かぼすの呼吸」を調整することで、
5~6か月の長期保存が可能になるのだそうです!
こういった気配りのおかげで私たちは鮮やかなグリーンのかぼすを周年で味わうことができるんですね。知りませんでした!!
和田さんのかぼすは爽やかな香りとまろやかな酸味で格別美味しかったです(*^^*)
和田さんは「これからも消費者の皆さんから買いに来てもらえるようなかぼすを作っていきたい。
若い人にも好かれて食べてもらえるのは嬉しいし、今年もグリーンが強く、香りも良い美味しいかぼすが出来ています。
皆さんたくさん食べて下さい」とおっしゃっていました。
また、ご案内していただいたJAおおいた豊肥事業部の梅田篤史さんによりますと、
「昨年の出荷額は9000万円で今年は露地栽培のかぼすをおよそ100トン出荷する見込みです。
今年は裏年にあたり例年と比較すると収穫量は少ないですが実のなり、果汁など品質の良いものができています」とのことでした。
皆さん大分の太陽の恵み「かぼす」を存分に楽しみましょう♪
和田さん、梅田さん、ありがとうございました。(*^▽^*)
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