今回は、大分県農業法人協会の会長で上原農園株式会社 代表取締役の上原隆生さんにお話をうかがいました。
大分県農業法人協会は、県内の農業のプロ集団を会員とする団体で、
農業経営に直接結びつく事業展開や地域事業の持続的な発展を目指す意欲的な農業法人の集まりで、
今年の11月に設立25周年を迎えます。
研修会やセミナーの開催や、全国組織とのネットワークを活用して情報を行っていて、
今年からは農業大学校とパートナーシップを結び、研修活動や、就職相談などの活動も行っています。
上原さんは協会に入って8年目の今年6月に会長に就任されました。
上原さんは元々国東市でみかん栽培をされていましたが、雇用型農業を考えた際に、小ねぎの水耕栽培に着目しました。
最初は10アールの規模から始め、2007年に企業化し、後継者にのれん分けしながら、
今では、で4ヘクタールに拡大し、年間の売り上げはグループ全体で5億円にのぼります。
取引先は北海道から沖縄まで幅広く、大手スーパーやファミリーレストラン、オリエンタルランドなどにも卸しています。
上原さんの会社の強みは独自の販売ネットワークです。
人が好き、お話することが好きということで、様々な企業の方と交流する中で
自身のやってきた農業を伝え、バイヤーさんとお互いに商売を成り立たせる事や、
生産のライン効率を上げる事でコストを削減する方法なども学ばれたそうです。
上原さんのハウスは国東市安岐町にあり、大分空港が近いという立地条件を活かして、
年間の出荷量のおよそ600トンのうち、7~8割を大分空港から空輸で各地に納めています。
一番の懸念は「欠品すること」。
台風のやコロナ禍の影響で空輸が難しい時には、トラック輸送業者と協力して小ねぎを輸送したり、
上原さん自らがトラックを運転して納品するなど、信頼関係を築く努力を続けました。
上原さんが大分県全体の農業が発展するために大切だと考えるのが「販売ネットワークの共有」。
「個人経営の方にも協会に準会員として入っていただきながら、みんなで販売やコストについて勉強し、協力してやっていきたい」
とおっしゃっていました。
ちなみに上原さんによりますと、東日本では白ネギ文化、
西日本では青ネギ文化多く広がっているそうで、青ネギ市場の開拓の余地はまだまだあるそうですよ☆
大分県農業法人協会に興味を持たれた方、ぜひ「大分県農業法人協会」で検索してみてください。
上原さんは“農業愛”にあふれた素敵な方でした!上原さんありがとうございました。(*^▽^*)
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