今回は、しいたけの栽培法を発明した会社にお話を伺いました!
森産業株式会社 西日本支社大分営業所 所長
佐藤浩孝(さとう ひろたか)さんにお越しいただきました。
森産業株式会社は、群馬県桐生市に本社を置く企業です。
実は、しいたけ栽培には欠かせない「種駒」の発明に成功し、
全国のしいたけ農家さんの明るい未来を開きました。
「種駒」は、森産業株式会社の創立者
森喜作氏によって発明されました。
昭和初期・大分県日田市大山町に来た森氏は、
貧困に苦しむ老夫婦が
「なば(しいたけ)よ出てくれ。
おまえが出てこなければ村から出ていかなければならない。」
と原木に手を合わせる姿に遭遇しました。
それを見た森氏は心を痛め、
しいたけが確実に栽培できる方法の研究に没頭しました。
様々な困難にもめげず、昭和17年、ついに「種駒」の発明に成功。
この森氏の取り組みが今のしいたけ産業の礎を築いたのです・・・。
大分は乾しシイタケの生産量日本一ですが、
このような歴史があったことは知らなかったので驚きました。
森産業は今ではいくつもの品種の種駒があり、
日本のきのこ産業を引っ張る存在です。
また、種駒だけでなく、しいたけのうまみがたっぷり詰まった
「うま香つゆの素」などの加工品も作っています!
これまで、大分でしいたけができるのは
当たり前のように感じてしまっていましたが、
歴史を紐解くと、しいたけ農家さんの苦悩や
そこに尽力した方がいたんだということを認識することができました。
この歴史を忘れずに、
大分のしいたけ産業がますます発展していくといいですね。
佐藤さん、ありがとうございました!!
©2024 Oita Broadcasting System, Inc. All Rights Reserved.