今回は、大分県豊後高田市で栽培されている
「ボタンボウフウ」の話題でした。
お話を伺ったのは、香々地ボタンボウフウ研究会の
渕 秀幸(ふち ひでゆき)さんです。
ボタンボウフウとは豊後高田市香々地地区に自生する植物で
「1株食べると1日長生きする」と言い伝えられています。
栄養成分を豊富に含むボタンボウフウは
大手化粧品メーカーが商品化するなど大注目なんです。
香々地では、「紫ボタンボウフウ」という品種を育てています。
茎の部分と葉の縁が紫色でとてもかわいいです。
サラダなどにすると彩りがきれいです。
自生地は海岸部の岩肌で土がほとんどなく、
潮風にさらされる厳しい環境で育っています。
とてもたくましく、生命力のある植物です。
栽培を始めてからは今年で8年目。6人で研究・作業を行っています。
セリ科の植物ですが、水田で育つセリとは違い
水に弱いということが研究を進める中で分かったそうです。
ですから、植えてからは1度も水をやらず雨だけで成長します。
畑の場所によっては根腐れなどを起こすため
まだまだ栽培方法を試行錯誤しながら行っています。
ボタンボウフウのおすすめの食べ方は、
天ぷらやお浸しですが、なかなか葉野菜として販売していることはないそう。
現在、香々地ボタンボウフウ研究会では
「香々地長命草パウダー」と「香々地長命草茶」を販売しています。
パウダーは、白っぽい緑色で
口に入れるときめ細やかなパウダーがすっと溶け甘みが広がります。
その後、ほんのりと苦みが広がって大人な味わいです。
緑茶や青汁と似たような風味でした。
スムージーやヨーグルト、豆乳に入れると合います。
お茶は、ティーパックタイプになっていて
1袋でおよそ2リットルのお茶を楽しむことができます。
里の駅やJAグリーンセンターで販売しているそうです。
(店舗によっては取り扱っていない場合もあります。)
今後は「シロップ」を販売しようと開発中だそうです。楽しみですね。
栽培が難しく、希少価値の高い紫ボタンボウフウ、
栄養価が高いことから大注目されています。
見かけた際は、ぜひお手に取ってみてくださいね。
渕さん、ありがとうございました。
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