今回は、第52回大分県農業賞「先進的法人経営部門」で最優秀賞を受賞した
豊後大野市清川町にある、お花屋さんぶんご清川にお邪魔しました。
お話をうかがったのは、お花屋さんぶんご清川代表の小久保恭一さんです。
お花屋さんぶんご清川は、県内最大規模のキクの生産を誇ります。
およそ6.7ヘクタールの敷地で年間約350万本を出荷し、
出荷量は県内全体の約1割を占めます。
主に葬儀用として関東に出荷されています。
小久保恭一さんは花き栽培が盛んな愛知県でキク農家をしていましたが、
2004年に、大分県に移住しました。
ハウスを見渡すと、菊の成長にあわせてネットが張られ、
切り終わりが1か所、ピークが1か所とハウス内をブロックに分けて、
生育時期をずらしながら栽培されていました。
白い輪ギクを中心に年間を通して出荷しています。
小久保さんは、参入させてくれた大分県や地域に恩返しするため、
新規就農者の育成に積極的に取り組み、里親制度を取り入れ、
ここ数年は国内外から多くの実習生や研修生を受け入れています。
作業をしながら栽培や経営のノウハウを指導し、
「のれん分け」で独立の支援をしています。
わたしが伺った時も、海外の研修生の方たちがが働いていました。
実習生や研修生を積極的に受け入れ、
「のれん分け方式」で独立を支援している点や、
豊後大野市を県内一のキクの産地に育て、地域の雇用創出や
定住人口の増加に貢献している点などが評価されて、
今回の受賞につながったのですね。
現在は、大分高専と連携し国の事業を活用して人手不足を解消するため、
一輪菊の脇芽を摘む「芽かきロボット」の研究開発に取り組まれています。
小久保さんのお話はとても勉強になるものばかりでした。
若手の人材育成にも励み持続できる農業を目指す取り組み、
これからもたくさんの恩恵を与えてくれそうです。
小久保さん、お話を聞かせていただき本当にありがとうございました。
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