今回はさわやかな辛さが特徴の春の味覚「葉わさび」について、
県内唯一の産地、日田市上津江町を訪れました。
お話を伺ったのは、
JAおおいた日田わさび部会所属の松上洋一さんです。
日田市は標高の高い地形を生かした栽培で
九州一の生産量を誇ります。
スギ林の間には大きく育った葉わさびが生えていました。
松上さんは38歳で脱サラし、上津江で農業を始めました。
およそ70アールのスギ林で葉わさびを育て、
夏場はきゅうりも栽培しています。
葉わさびは暑さに弱く、「採光」がとても重要という事で、
スギの間伐がとても大切なのだそうです。
育つと40cmほどになりますが、
松上さんは青果用として、20cmほどで収穫し出荷しています。
でも、葉わさびってどうやって調理すればよいのかわからない
という方も少なくないと思います。
日田市で昔ながらに行われている、
「辛み」のたて方を教えていだたきました。
①水洗いした葉わさびを2~3cmほどに切る。
②70度のお湯に30秒ほどくぐらせて冷水にあげる。
③水気をしぼり、繊維を崩すようによく揉んで密閉する。
こうすることで爽やかなな辛みをたてることができるということです。
この下処理をした後、醤油漬けや粕漬けにしておにぎりにしたり、
めんつゆ漬け、マヨネーズと和えるなど、用途はさまざま!
ペペロンチーノに入れても美味しく食べられるそうですよ(^^)
松上さんは、
「農業は文化だと思っている。ふるさと離れや過疎化などで
生産者が減少し地域の農産物がなくなるのは悲しいので
もっと多くの方に葉わさびを知ってほしいし、
葉わさびを見たら春が来たなと旬を感じてほしい。
新しく農業を始めようと思ってくれる方や
地域に戻ってくれる方が一人でも増えると嬉しいです。」
と話していました。
今が旬の葉わさび。
ぜひ店頭で見かけた際には春のさわやかな辛味をお試しください♪
松上さんありがとうございました!!
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