今回は高校と企業が連携した農業の担い手育成のプログラム「マイスター・ハイスクール」について
大分県立大分東高等学校の農場主任、住田武彦先生と、マイスター・ハイスクールCEOの原田美織さん、
園芸ビジネス科2年生の上野花華さん、和泉楓翔(ふうか)さんにお話をうかがいました。
令和3年度から文部科学省がすすめている「マイスター・ハイスクール事業」。
全国では16校が指定され、大分県ではそのうちの2校、久住高原農業高校と大分東高校が指定されています。
産業界の次世代を担う人材の育成を目的に、民間の企業から専門講師を招き、3年間かけて授業が行われます。
大分東高校園芸ビジネス科では、“農業”に関してテクノロジーを使ってデジタル化することにより、
“スマート農業”を創れる人材を育成するための授業が行われています。
原田さんはテクノロジーの専門家と学校とのコーディネートをされています。
上野さんと和泉さんたちはドローンやAIについて学び、実際に操縦してみたり、
収穫された大分県産イチゴ「ベリーツ」の形や大きさをデータ化、分析し、選別作業を助ける学習プログラムを作成しました。
実際に農家さんのハウスに行き、イチゴの画像を撮影し、形や大きさなど規格の基準ごとにAIに学習させていきます。
これまでに1人400枚ほどの画像を集めたそうですよ!
AIの識別が100%に近づくために画像も丁寧に撮影しないといけなかったり、大変な事も多いそうです。
ですが、AIの識別が実用化されれば、選別の時間短縮や経験の浅い人でも作業に携わることができるようになりますね☆
住田先生は「これまで学校では農作物の栽培管理や、食品の製造工程の知識や技術ばかりだったが、
マイスター・ハイスクール事業によってスマート農業の専門的知識や技術を自分たち学校側の知識の向上にもつながり勉強になっています。
生徒達もより専門的な学習を学べて農業に関する興味が高まっているように思います。
この取り組みが将来の担い手育成に繋がっていけば・・・。」とおっしゃっていました。
4月から3年目となる大分東高校のマイスター・ハイスクール事業。
6月にはプロジェクト学習のまとめとして、大分県学校農業クラブ大会に参加して研究の成果を発表するそうですよ(^^)
学生のお二人がいきいきと活動し、また住田先生は温かく生徒を見守っていらっしゃいました。
そしてコーディネーターの原田さんと生徒との距離もとても近く和やかな雰囲気で生徒に接している姿が印象的でした。
学校と企業が連携して次世代の人材育成を行う取り組み。将来の大分の農業を支える魅力的な人材が育っていると感じました。
これからも注目していきたいと思います!
住田先生、原田さん、和泉さん、上野さん、ありがとうございました☆
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