今日のゲストは、株式会社ゼロテクノ　代表取締役　岡田秀敏さんでした。

ゼロテクノは、もともと大分大学のベンチャー企業として設立された会社で、
コンクリートの材料を研究してコンクリート混和剤”フライアッシュ”を開発し、その研究成果を社会に発信しています。
石炭火力発電所では、電気を得るため微粉炭機で粉砕した石炭を燃焼させる際、石炭灰が副産されます。
その石炭灰のうち、微粉炭燃焼ボイラから電気集塵器で採集された球状ガラス質の灰を”フライアッシュ”といいます。
ゼロテクノが開発した”高品質フライアッシュ”は、コンクリート材料としてのフライアッシュ利用における問題点とされてきた未燃カーボンを、
独自の開発技術により１.０％以下に除去した新しいコンクリート用混和材です。
（写真左が、原粉。右の白いほうが、高品質フライアッシュ）

構造物材料として使用されるコンクリートに高品質フライアッシュを混和することで、強度・耐久性の向上や劣化抑制などのさまざまな問題点が改善され、
より高品質なコンクリート構造物の建造を実現します。
これまで、トンネルや橋梁、一般住宅などにも使用されていますが、高品質フライアッシュを製造しているのが今のところ大分事業所だけで生産が追いついていないので、今後、生産量を増やして東北の復興などにも役立て、世界にこの製品を発信していきたい、と話していただきました。