1.開催日時
2025年12月1日(月)
午後5時~6時19分
2.開催場所
大分市都町「ふく亭 本店」
3.出席者
委員総数 8名
出席委員数 6名
<出席委員の氏名>
伊藤安浩 委員長、是永幹夫 副委員長、下川宏樹 委員、藤本 保 委員、平松まゆき 委員、小笠原順子 委員
<欠席委員の氏名>
リヴィア清水夏子 委員、金 成妍 委員
<放送事業者側出席者>
猪俣知三 代表取締役社長、兼子憲司 常務取締役 報道制作局長、篠原真治 メディアコンテンツ局長、黒田隆司 番組審議会事務局長
4.議題
[1] 意見交換
[2] 業務報告
(1)11~12月のニュースや番組について
(2)視聴者・聴取者対応報告(11月)
[3] 次回日程について
日時:2026年1月19日(月)
午後1時~
会場:大分放送5階 セレモニーホール
5.審議の概要
<委員からの主な意見>
〇印象に残ったOBS番組は「ダイドーグループ日本の祭り」宇佐神宮の鎮疫祭(ちんえきさい)です。面白く、知らないことがいっぱい出ていた番組でした。また、この番組の構成が竹を初めて投げる若者を、もう一つの軸として追っていたが、その竹が無事に超えるか超えないのか、そのスリリングさも面白い作りだったなと思います。
〇ラジオは「実況スイカ割り」が良かったなと思います。ぜひ続けて欲しいな。こんな面白い、ちょっと遊び心満載で、なんか楽しい。こういう発想っていいなと思いました。
〇去年末から今年にかけて、大分で世間の耳目を集めた事件がありました。194キロ危険運転致死罪、あるいは安心院の殺人事件など各社が、どのように報道されるのかを確認しました。やや通り一遍というか、問題の所在は、そこではない、というような報道の仕方もありました。一方で、よく理解され踏み込んで取材されたのだなと感じるものもありました。それから「報道特集」が大分で起きた弁護士会の不祥事について本当に詳しく丁寧に報道していだきまして、我々としてはとても感謝しています。
〇TOKIOの元メンバーの国分太一さんが日弁連に人権申し立てをしましたが放送局の対応はまずいのではないかという法意が大半です。やはり何事も聴聞手続き、弁解の手続きというのはとても大事で、それをすっ飛ばしてしまうと国分さんの件は人権侵害だろうと思っています。
〇印象に残ったのは二つで、一つは重光葵を中心とした戦後の番組です。あそこまで重光葵のことを知っている県民は少なかったのではないかと思うのです。それからもう一つは「豊後土工」です。日本の近現代史の流れの中に豊後土工が位置づいていて、まさに豊後土工という集団のありようを通して、日本の近現代史振り返るような作りになっていた。知性を感じ教養的なバックグラウンドがないと作れない番組だった。そういう意味で非常に底力を感じさせる取材力とか、しっかりとした歴史を踏まえることとかを感じた番組でした。
〇「豊後土工」はOBSのアーカイブの写真とかフィルム等を使って作られた。それがすごく良かった。先輩方の仕事が今こうして活きる。自分たちの今の仕事が、後々の世代に役立つかもしれない。それは若い社員たちには、いい教えになったと思う。
〇「マイファミリー」。別府の児童養護施設に取材して、いろんな家族の形があることを教えてくれた。ただ家族を放送で扱うのはすごく難しいと思ったのは、本当に信じられないような児童虐待があるのが現実です。その一方で本当に伝統的な家族像に縛られない、いろんな家族の柔らかい形があるのも事実で、そこのどこに焦点化するかによって全然伝わり方が違ってくる。家族って、なかなか踏み込めない領域でもあるので非常に難しいと思いながら番組を拝見しました。
〇印象に残ったのはマラソンと車いすマラソン。もしレースを現場に自分が見に行ったら、ここまで最後までは見られない。一瞬しか見られない。最初から最後まで、ずっと見られて選手たちの表情とか息遣いが伝わってくるような非常に臨場感、その場に一緒に伴走しているのではないかと感じるような感覚を得られる。その番組をOBSが制作して、全国にも放送していると思うと誇れるなと思っています。
〇「豊後土工」は多くの方に見てもらいたい素晴らしい番組でしたが、一般的にテレビ番組に求めるものは感動や希望だと思います。しかし、現代の難しい社会の在り様や、当時を今、振り返ると、良いことだと思ってはいけない面もある。そういう物事に真正面から向き合う番組もOBSの制作力でトライしていただきたい。
〇今年は放送局の不祥事が目立ちすぎた。そういう事がないような会社運営をみんな願っているのではないか。テレビは、そういう事があると見ていて面白くなくなるので、不祥事がない運営を望みたい。
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