OBS大分放送

1.開催日時
2024年6月17日(月)午後1時~2時43分

2.開催場所
大分放送 5階セレモニーホール

3.出席者
委員総数  8名
出席委員数 8名

<出席委員の氏名>
伊藤安浩 委員長、是永幹夫 副委員長、下川宏樹 委員、児玉憲明 委員、藤本保 委員、平松まゆき 委員、小笠原順子 委員、リヴィア清水夏子 委員

<放送事業者側出席者>
猪俣知三 代表取締役社長、兼子憲司 常務取締役 報道局長、篠原真治 メディアコンテンツ局長、田邊俊貴 OBSメディア21 コンテンツ部、黒田隆司 番組審議会事務局長

4.議題
[1] 番組審議
テレビ番組「新 窓をあけて九州」~黒から生まれる世界~
放送時間:2024年6月16日(日)午前10時00分~10時15分

[2] 業務報告
(1)5月・6月のニュースや番組について
(2)視聴者・聴取者対応報告(5月)

[3] 次回日程について
日時:2024年7月16日(火)午後1時~
会場:大分放送本社 5階 セレモニーホール

5.審議の概要
【視聴番組について】
精緻な陰影とやわらかな色彩で表現される人物や風景、動物…。切り絵の作者は大分県日出町在住の会社員・中島眞一さん(53)。先天性多発性関節拘縮症で手足が不自由なため、口にくわえたデザインナイフを操りながら、細かな線をカットしていく。切り絵の魅力や作品に込められた思いに迫る。

<委員からの主な意見>
〇中島さんの制作現場を、こんなに丁寧なカメラワークで撮ったのを見たのは初めてです。ご本人からどんなふうに彫っているかというのは直接聞いたことも何度もありますが、映像の力を感じた。

〇私は最後の方の場面で実家に帰って中島さんとお母さんとの何気ないそのやり取りにすごくほっとしました。その場面がすごく印象に残りました。

〇健常者だってあんな素晴らしい切り絵もちろんできませんし、芸術作品を作るのに障害があればいくら芸術的なセンスがあっても技術的になかなかできない。両方がマッチしているから障害者のアートで、それ推しで全然問題ない。それだけで十分感動する番組だと思います。

〇屈託のない表情をストレートに撮れていた。取材者との関係が本当にうまく素晴らしくできているからこそなんだろうなということで、それまでのご苦労とか、取材される方のいろんな尽力というのを非常に感じました。

〇中島さんの切り絵と、その作品作りのインパクトが非常に強く、親子の愛っていうのは補足として聞くと何かそのように見ますが、その説明がなかったら多分そう思わない。親子の愛っていうのが描ききれていなかった。

〇主人公が普通の健常者と全く変わらない表情であるということ、そこに行き着くまでの親子の何かいろいろな葛藤が潜んでいたのではないのか。そこがあって、最後のシーンがあるとその本当のテーマがもっと炙り出せたのかなと感じました。

〇1人で鹿児島から大分に出られたきっかけとか、ご家族とどのような関係なのか、どういうふうに支えることによって、その切り絵を自己流でもずっと続けることができたのか。そういう背景がもっと知ることができたら、違う感想が持てていたのかなと思いました。

〇体に障害があるからどうこうっていう見せ方が必要なのか。多様性を認め合う、そういう社会になっていないからこそ、私たちがそういう意識ではないから、みんな平等だよって、あえて取り上げる必要があるのかなと思いました。

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