1.開催日時
2024年10月21日(月)午後1時~2時20分
2.開催場所
大分放送 5階セレモニーホール
3.出席者
委員総数 8名
出席委員数 8名
<出席委員の氏名>
伊藤安浩 委員長、是永幹夫 副委員長、下川宏樹 委員、児玉憲明 委員、藤本 保 委員、平松まゆき 委員、小笠原順子 委員、リヴィア清水夏子 委員
<放送事業者側出席者>
猪俣知三 代表取締役社長、兼子憲司 常務取締役 報道局長、篠原真治 メディアコンテンツ局長、植村 裕 コンテンツ部、黒田隆司 番組審議会事務局長
4.議題
[1] 番組審議
テレビ番組:「新 窓をあけて九州」~闇を照らす舞~
放送時間:2024年10月20日(日)午前10時~10時15分
[2] 業務報告
(1)9月・10月のニュースや番組について
(2)視聴者・聴取者対応報告(9月)
[3] 次回日程について
日時:2024年11月18日(月)午後1時~
会場:大分放送本社 5階 セレモニーホール
5.審議の概要
【視聴番組について】
大分市に伝わる「鶴崎踊」は、大分県を代表する郷土民俗芸能。鍼灸師・森下信乃(もりしたしの)さん(54)は幼少期から「鶴崎踊」に参加。しかし、網膜色素変性症で視力を失い、結婚後は踊りから遠ざかっていた。子育てが一段落したころ、地区の人々から誘われ再び参加を決意。夫が鳴らす鈴の音を頼りに隊列から外れることなく、地域の人々のサポートを受け、踊りを披露。全盲の踊り子と地区の人々との華やかな夏の夜を追った。
<委員からの主な意見>
〇森下さんの生き方自体が本当に素晴らしい。途中で視力を失ったことが、どれほどつらいことか。こういう素晴らしい人に焦点を当て番組を作ったことは、それだけで価値がある。
〇森下さんに焦点を当てながらも周りの人たちとの繋がりが見えた。メイクアップアーティストの方とのちょっとしたやり取りや、地域の男の方。それからご夫婦の関係。最後に「これからも鈴お願いします」って言って終わった。数秒のことだが、すごく安心した。
〇 “舞の文化が長く息づく場所” という一文があった。この一文が非常に素晴らしいと思う。信乃さんだけでなく鶴崎っていう場所にもスポットを当てた言葉で素晴らしい。
〇地域の中の、すごくコアな話題。1年の中のたった1日のための話。そういうところを見つけて作品にすること自体がすごくいい。
〇過疎化が進む中、お祭り自体がどんどんなくなっている。コロナ後、続かなくなっている物がたくさんある。やっぱり歴史文化を繋いでいかなくてはいけないことを思うことができる内容だった。
〇鶴崎おどりが大分県の中でも特別な存在であることを、もう少しあぶり出した方が、その求心力を県外の方にも感じてもらうことができたと思う。
〇鶴崎おどりの歴史がもうちょっと入ると良い。というのは、鶴崎は大分市内にありながら途中から肥後藩です。飛び地です。だからいろんな文化が入り乱れているところ。この鶴崎地区の変遷というのがわかるとまた面白みが出た。
〇この番組は爽やかな作りだが、番組としては物足りないと思う。信乃さん自身の鶴崎おどりへの愛情というもの。彼女は人生の折々に祭りとともに育ってきた。だから、その愛をもっと引き出して欲しかった。
〇森下さんは本当に明るい方。全盲で生きていく上での不自由さを感じさせない人。ただ実際はとても不自由がある。盲導犬に対する不理解もある。もし何か機会があったら、別の視点から盲導犬と生きる人たちのことなどを取り上げてもらいたいと思った。
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