1.開催日
平成22年3月29日(月)
2.開催場所
大分放送5階セレモニーホール
3.議題
[1]視聴番組
テレビ・TBS「報道の魂」
15年目の対談~語り続ける“村山談話”~
放送日:平成22年3月21日(日) 25:20~25:50(TBS)
[2]ラジオ・テレビ 4月編成について
[3]平成22年度審議会日程について
4.出席委員(敬称略)
溝口薫平 委員長
肥田木孜 副委員長
由佐康子、伊藤安浩、鶴丸礼子、伊藤京子、神田岳委、神足博美委員
(赤尾重信委員、草間朋子委員 欠席)
<局側出席者>
首藤社長、中山専務、井尻テレビ制作局長、後藤報道局長、矢野ラジオ局長
泉テレビ編成局長、竹内番組審議会事務局長
5.審議の概要
今年度最後の審議会が開かれ、首藤社長が「今年度も景気低迷の影響で厳しい結果となった。しかし、番組面では、民教協「生きる×2」の21年度作品コンクールで優秀賞を授賞するなど、制作力は着実に向上している。来年度も厳しい環境は続くが地域に根ざした良質の番組作りに更に力を入れたい」と述べた。
続いて、テレビ番組、TBS「報道の魂」 15年目の対話~語り続ける“村山談話”~を視聴した。
この番組は、2月28日に九州・沖縄ブロックで放送した「ムーブ」を再構成したもので、TBSをはじめJNN系列18局に放送された。戦後50年の節目に、過去の戦争の反省と平和への決意を表明した「村山談話」。今も国内外で講演を続ける村山元首相に密着し、発表から15年が経過した「村山談話」について考える。このあと、大幅な改編となつた4月編成について審議を行った。
<委員から出された意見の概要>
○ “村山談話”が日本の戦後を決定付けた。曖昧であったアジアとの立ち位置と自衛隊を認めたことで日本の流れが大きく変わった気がする。
○ “村山談話”と言いながら、“村山談話”の中味をメディアは伝えていない。「日本の戦争責任」「侵略行為」など象徴的な部分だけでなく、内容をもっと伝える必要があるのでは。
○ “村山談話”を軸に、中国とは、アジアとは、日本の責任とは、など若い人から老人まで、戦後と今を考えさせる力のある番組だった。
○ 村山元首相の中国での歓迎ぶりは、民衆レベルの交流とはいえ、政治的意図も無くはない。ただハッピーな物語りではないと思う。中国側の意図とかそこのところに踏み込めたら良かった。
○ 戦争も知らない、歴史教育の認識もない世代は、マスコミの情報に影響されやすい。村山さんが主人公で仕方ないことだが、もう少し対極の意見も入れると良かった。
○ 重いテーマを短い時間にこれだけの内容を含めることは無理。継続的に取材して問題提起して行くことが必要。
○ 両国で歴史の事実確認が行われ、一致した認識を持った時にアジアの問題が健全化すると思う。そういう意味で、これからもメディアの役割は大きい。
○ 番組を見て、日本の中で物事の決着していない事が余りにもあって、そのことが国の成り立ちを難しくしてるなということを感じた。
©2024 Oita Broadcasting System, Inc. All Rights Reserved.