1.開催日時
平成29年11月20日(月) 12時~14時40分
2.開催場所
大分放送 5階セレモニーホール
3.議題
[1]番組審議
テレビ番組 「ムーブ 思いをかたちに~自閉症の人たちの日常~」
放送日時 平成29年9月24日(日)25:20~25:50
[2]業務報告
(1)11・12月の番組について
(2)視聴者・聴取者対応報告(10月)
[3]次回日程について
平成29年12月5日(火)
4.出席委員
伊藤安浩委員長
伊藤京子委員、神田岳委委員、佐藤政昭委員、板井良助委員、藤本 保委員、児玉憲明委員
<局側出席者>
永田社長、大塚常務、泉テレビ局長兼視聴者室長、羽田野報道制作局長、松井ラジオ局長、井口尚子記者、篠原事務局長
5.審議の概要
平成29年度11月の番組審議会が開かれ、永田社長が「10月に、TBS系列の放送技術向上を目的とした「JNN技術賞」の番組技術賞部門で「かぼすタイム」のアフリカンサファリの中継が、初めて最優秀賞を受賞した。これも長年に亘る別大毎日マラソンや大分国際車いすマラソンなどの中継技術の蓄積によるものだと喜んでいる」とあいさつ。
ひき続き、テレビ番組『ムーブ 思いをかたちに~自閉症の人たちの日常~』を視聴・合評した。生まれつきの脳機能障害が原因とされる「自閉症」。対人関係を築くのが苦手で、コミュニケーションに障害がある人が多い。一方で、強いこだわりや独特の感性など目を見張るような特性を持つ人もいる。豊後大野市の障害者支援施設では、重度の自閉症の人たち約30人が暮らしており、県内では唯一の専門施設。入所者の特性を生かすため、一般的な施設のように下請けの作業をするのではなく、絵画や造形などアート分野での自由な制作を促している。17歳のときから27年間、園で暮らす山田さんはモザイク画を制作。40年以上同じ顔ばかりを描き続けている。山田さんが「顔」を描く理由は、母にある。母は息子にどんな思いで顔の描き方を教えたのだろうか―。日常を通じて、自閉症の人たちの思いや家族の愛情を伝える。
<委員からの主な意見>
○小中高校の自閉症の子ども達と接する機会はあるが、卒業した後どんな風な生活をしているのかはほとんど知らなかった。こうした生活をおくり、こんな風に絵を描いたり、織物をしたりという事を映像で見たのは初めてで、大変興味深かった。
○重い内容なのに、それを重いという印象で見せるのではなく、色々考えさせながら、非常に感動させる番組だった。
○自閉症の成人の方々を、いわゆる顔出しで取材するのはかなり大変だったと思う。取材に至るまでの間に、取材者と取材対象者との間に信頼関係がないと、こういうものは撮れないのではないか。
○重度の知的障害や自閉症がある方達と接する場面がほとんどないのが普通なので、非常に衝撃的だった。
○家族と施設の方とご本人の関係がよく見えた。母の顔をずっと書き続ける所にその方の人生が集約されている。それをみんなで認め合って、温かく、普通の関係でいられるようにする。そんな夢がこの番組の中にあった。
○県内にこういう人達がどれくらいいて、どれくらい施設があるのか。そして、施設に入れない人がどれくらいいるのか、説明っぽくならないように分かればいいと思った。
○自立支援施設に預けるのか、自宅か家族にも葛藤があったと思うが、そこが見られたら良かった。
○子ども達がこういう番組を見る事によって、自分達が健全に生まれたことがどんなにありがたい事かという事を知る。社会活動として、教育の現場に行って子ども達にこの映像を見てもらい、製作者の思いが伝わると、考えるという事ができるのでは。
○自閉症の方たちを、親だけでなく他の大人達がどう支えていくか、社会としてどのように支えていくのかというのを考えさせる番組だった。
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